スペシャルオリンピックスとは

1968年、ケネディ大統領の妹ユニス・シュライバーは、当時スポーツを楽しむ機会が少なかった知的障害のある人たちにスポーツを通じ社会参加を応援する「スペシャルオリンピックス」を設立しました。彼女は知的障害のある人に対する社会の否定的な固定観念や差別的態度を変えるため、その生涯を捧げました。彼女が貫いた信念は、50年たった今も確実に社会を変える動きとして世界に広がっています。

スペシャルオリンピックスの使命は、知的障害のある人たちに年間を通じて、オリンピック競技種目に準じたさまざまなスポーツトレーニングと競技の場を提供し、参加したアスリートが健康を増進し、勇気をふるい喜びを感じ、 家族や他のアスリートそして地域の人々と、才能や技能、友情を分かち合う機会を継続的に提供することです。

名称の通り、4年に1度、夏季と冬季の世界大会、その前年に日本国内の予選を兼ねたナショナルゲームが開催されます。スペシャルオリンピックスの名称が複数形で表されているのは、大会に限らず、日常的なスポーツトレーニングから世界大会まで、様々な活動が年間を通じて、世界中でおこなわれていることを意味しています。

日本では1980年代に活動が始まり、1994年に国内の本部組織であるスペシャルオリンピックス日本(SON)が設立されました。現在では47都道府県すべてにその地区組織がおかれています。

 

 

スペシャルオリンピックス日本・山口(SON・山口)

当会は1999年、山口市小郡での水泳プログラム立ち上げを機に、国内で16番目となる地区組織として設立されました。以来、着実に活動の輪を広げ、現在、スポーツプログラムは14種目、プログラム拠点は、山口市・宇部市・下関市・柳井市に増え、プログラムの成果の場としての競技会も髄時開催しています。

これまで国内各地で開催されてきたナショナルゲームには毎回選手団を派遣し、上海、ロサンゼルスの夏季世界大会には競泳、バスケットボール、 アイダホ、オーストリアの冬季世界大会には、スノーシューイング、アルペンスキーのアスリートを送り出し、それぞれがメダルを胸に帰国しました。

設立10周年の際には有森裕子理事長をお迎えして、山口市ユニクロ本社体育館で記念式典とスポーツフェスタ、15周年の際には安倍晋三総理大臣令夫人をはじめ、多くのご来賓をお招きして下関市海峡メッセで記念式典、そしてトーチランを行いました。当初は任意団体でしたが、2013年に特定非営利活動法人としての設立総会を行い、現在は法人化されています。
 今後もSOの理念にのっとり、プログラム拠点を開拓し、みんながスポーツを通じて理解しあい、お互いが輝き合う社会を目指して、会として精進してまいりますので、ご理解、ご支援のほど、どうぞ宜しくお願い致します。